ヴァンパイヤ・ブラッド

「今日は、みんなに、新しい仲間を紹介するぞ」

「高石タケルです。よろしくお願いします」

今日、俺のクラスに転校生がやってきた。

高石タケルってことは、日本人だよ・・な?それなのに、あいつの髪の毛の色は、金髪だった。

クラスの女子達は、黄色い目でみてるしよ、面白くねぜ、ったくよ、

 

「え〜と、じゃあ、高石の席は・・・お!ちょうど、八神の隣が空いてるな、あの子が八神だ。仲良くしてやってくれ」

担任の先生が、教室を見渡した後、俺の通路を挟んで隣の席に座っている。ヒカリちゃんを指差して言う

「え〜、ヒカリちゃんのとなりぃ〜」

俺は、思わず叫んでいた。

「こら、本宮、他に空いてる席が無いんだから、しょうがないだろう」

「へぇ〜い」

けっ、面白くもねぇ、せっかく通路を挟んで隣の席に、ヒカリちゃんが、座ってるのに、通路を挟まないで、直接となりの席を、転校生なんかに取られるなんてよぉ〜

 

「あっ!」「君、この学校だったんだ」

なんだ!なんだ!!ヒカリちゃんがぁ!自分の席の隣に座ろうそしている男。たしか、高石タケルっていったけ、そいつの顔を見るなり、驚いている!こいつ!ヒカリちゃんの事知ってるのかぁ!?

「そうみたいね、よろしくね、タケル君」

「僕の方こそ、よろしくね、八神さん」

「ヒカリで、いいよ、私もタケル君って呼びたいから」

「うん、よろしくね、ヒカリちゃん」

ヒカリちゃんと握手までしてるしぃ〜、こいつぅ、一体何モンだ!

 

放課後

 

「おい!お前!ヒカリちゃんと、どういう関係だ!?」

俺は、ヒカリちゃんと帰ろうとしている。タケルを下駄箱で、呼び止めた。

「お前じゃなくて、タケル君」

うっ、ヒカリちゃん、怒ってるよ〜、くそぉー

「タケル、タケルは、ヒカリちゃんと、どういう関係なんだよ?」

俺は、不貞腐れて言ってやる。

「何それ?大輔君って面白いね」

「俺は面白くな〜い!質問に答えろぉ!」

「あ、ごめんごめん、僕、昨日、この街に引っ越してきたんだけど、街を見て回っていたら、道に迷ちゃって、困ってたら、ヒカリちゃんが、偶然通り掛って、道を聞いたら、親切に教えてくれたんだ。また、会いたいなぁ〜って思ってたら、学校で、しかも同じクラスで再会したって訳、なんか、運命を感じちゃうよねぇ、ヒカリちゃん」

「そうねぇ、タケル君」

「だあ〜!断じて!そんな事はな〜い!!ヒカリちゃんと、お前が出会ったのも!再会したのも、偶然なんだぁ!」

 

額にゴーグルをつけている。同じクラスの、確か、本宮大輔君って言ったけ、今、僕の前で、僕がヒカリちゃんと出会ったのは、偶然だって叫んでいるけど、

最初、ヒカリちゃんの席の、隣に座っているのを見た時から、気になってたんだけど、本当、可愛いよね〜、本当に食べちゃいたいよ

「よろしくね、大輔君」

「ふんっ」

あらら、どうやら、ご機嫌斜めみたいだね、そっぽ向いて、拗ねちゃった。そんな顔も可愛いな

 

数日後

どうやら、この学校でも、何不自由なく過せそうだ。友達も沢山出来たし、女の子も、話しかけてくれるし、僕は、あんまり、女の子に興味は無いんだけど、邪険に扱うわけにも行かないから、笑顔で応対してるけどね、敵を作らないようにね、変に人に恨まれたりして、僕の身辺調査でもされちゃうと、困っちゃうしね、まあ、子供に調べられる事じゃないけど、僕の体に流れている。ヴァンパイヤの血については、絶対に知られてはならない事だしね、

 

でも、事件は起こった。それは、体育の授業で、バスケットをしたときの事だった。

僕はボールを持って、ドリブルしていた時に、相手チームの、大輔君が、僕のマークについた時だった。僕が振り切ろうとしたんだけど、力を必要以上にセーブしていたらしく、

(まあ、セーブしなかったら、オリンピックに出ても、金メダル位余裕で取れちゃうけどね)

大輔君と転倒して、お互いにもつれ合って、おもいっきり転んでしまった。

「いたたた」

僕は、頭を押さえながら、脇に倒れている。大輔君を見た。

!!動いていない!!

「大輔君!大輔君!!」

僕は大輔君の、抱き起してみるけど、ぐったりとしている。

さすがの騒ぎに、体育の先生が、すぐに駆けつける。

「高石、揺すちゃいかん、どいてろ!すぐに、保険の先生を呼んで来い!」

何人かの生徒が、保健室まで駆けてく、

 

すぐに体育の先生が、大輔君の、脈拍を取って、左胸に耳を当てて、鼻の前に手をかざし、色々と確認する。

「う〜ん、多分軽い、脳震盪を起こして、気絶しただけだろ、呼吸も脈拍も正常だし、心臓も間違いなく動いてる。多分、気絶してるだけだ、保険の先生が来て、確認が取れたら、誰か、本宮を、保健室まで連れてってやれ」

「僕が、連れてきます。原因は僕にあるんで・・・」

「高石か、よし、お前なら、信用できるな、本宮を頼むな、それと・・今回のは、アクシデントだ。スポーツには、付き物だから、あんまり、気にするな」

「・・・はい」

項垂れて言う、僕を体育の先生は、励ましてくれる。

すぐに、保健の先生が来て、大輔君の容態を確認したら、多分軽い気絶だと思うけど、一応、頭を打っているので、後日医者に行くよう、支持するように、担任の先生に言い付け、目が覚めるまで、保健室のベットで休ませる事にした。

 

授業自体が、もう五時間目で、この授業が終わったら、帰りだったし、大輔君が気絶したのは、授業の半分を過ぎた辺りだったから、僕は大輔君を、保健室まで運び、大輔君のベットの傍に腰を下ろした。

「高石君?授業に戻らなくいいの?」

「いや・・あの・・大輔君が気絶しちゃったのは、僕のせいなんです・・だから・目が覚めるまで、いいですか?」

「う〜ん、授業も、後、十分ちょっとだし、いいわ、先生保健室を空けるから、少しの間、本宮君の事見ててね」

「はい」

保健の先生が、出て行くと、僕と大輔君は、二人きりになった。

大輔君の顔を見ていると、視線が自然と顔から、首筋の頚動脈にいってしまう、そして、そこに流れる。血液の流れが透けて見える。そして、血の流れる音まで聞こえてきそうだった。

 

飢えや渇きに似た者が、僕を誘惑する。僕は寝ている大輔君の、首筋に口を持っていく、すでに、僕の歯が伸びて、牙に変貌しているのが、唇を舌なめずりした時に、確認できたが、止まらなかった。ヴァンパイヤの血が僕を支配する。僕は、そのまま大輔君の首筋に、牙の生えた口を持っていく

 

後書き・は〜い、今回も意地悪な形で区切って、すいません、しかも、ヤマ太サイドのお話と、この切り方、被ってるし(爆)

しかも、これで、連載物、三本だよ、どうすんだよ?私、書き散らかして、すいません、はぁ〜、長編も進めないとなぁ〜、はあ〜、がんばれ私