最近

 

最近、僕はヨージ君と店番をする機械が増えたんだけど、困った事がある。

 

その困った事の原因が帰って来た。

 

「ヨージ君!」

不機嫌を隠そうともしない声で声をかけて睨みつける。

「あら、オミちゃん、見つかっちゃった」

「見つかっちゃった・・じゃないでしょ、今日は僕とヨージ君で店番っていう約束だったのに、今頃帰ってきてぇ」

「悪い悪い、昨日の夜遊んだ女の子が可愛くてさ」

悪びれもしない態度に、僕の中の苛々がドンドン増して行く

 

「少しは僕の身にもなってよ!ヨージ君が店番サボるから、大変なんだからね」

「悪かったってオミちゃん」

っと声をかけると同時に僕の頭に手を載せて撫でる。

「反省する気があるなら、少しは店番ちゃんとやってよ」

手を振り払いながら言うと

「そんなに怒ると、オミちゃんの可愛い顔が台無しだぜ」

っと言って、顔を近づけて顔を覗き込んでくる。

「ふ、ふざけないでよ!」

「オミちゃん、俺は本気だぜ」

声色を真剣なものにして、顔を近づけてくる。

 

今まで一度も見た事の無い真剣な瞳のヨージ君の顔が近づいてくる。

「もっ、もう!いい加減にしてってば!午後からはヨージ君が店番してよねっ」

僕はヨージ君の顔を押し返しつつ、店の奥へ引っ込む

 

ヨージ君から離れると・・

 

(な、なんだろう、この気持ち・・・ヨージ君のあんな顔・・・始めてみた)

 

僕の顔を覗き込んだヨージ君の顔を思いだすと、胸の鼓動が早くなるのが分かる。

 

頭をブンブン振って、思いを振り払う

 

「ヨージ君ったら、いつも女の子と遊んで店番はしないし、ふざけてごまかすし、ったく、少しはこっちの身にもなってよ」

僕は誰にでも言うとも無しに一人愚痴る。

 

「昨日も女の人と遊んできたのかな・・・・」

ふとつぶやいて、胸が痛くなる・・・