好きという気持ち2
大輔は気付いたら、カイザーにベットに押し倒され、唇を奪われていた。あまりの事に、自分を組み敷いて上に乗っかっているカイザーを、呆然と見詰めた。カイザーも、あまりに唐突に行動していた自分に驚き、そして、自分を下から見つめる大きな鳶色の瞳をまっすぐに見つめ
「今まで、さんざん酷い事をして、お前を傷つけといてこんな事言えた義理ではないのはわかっているけど・・・・・僕はお前のことが好きだ」とうとう自分の気持ちを、伝えることが出来たカイザーの気持ちは、不思議とすっきりとしていた。
すぐに自分の下から大輔を解放し背を向けた。そしてあまりに勢いに任せた行動であった事と、自分がしてしまった事に振り向けず、でも、部屋から出ることも出来ずにいると、
「お、俺も・・・お前の・・・事が・・すきだ」
ひどく頼りない言葉だが、確かにカイザーの耳に届いた。驚きに目を見開き、振り返ると頬を赤く染め、目を合わせないで照れている大輔が目に入った。今起こったことが理解できずに、思いを拒絶されるのを覚悟で言った事に、思いもよらない返事が返ってきたのを、確かめるかのように
「おっ、お前・・今・・・なんと?」躊躇いながら聞き返すと
「いや、だから・・・・俺もお前と同じ気持ちだって言ったんだよ!!文句あっか!!」大輔は叫ぶように言った。
現状を理解したカイザーは再び大輔をベットに押し倒した。
「おっおい、な、何する気だよ」大輔は赤面し、カイザーの下に組み敷かれながら、これから何が起こるか、そういった事に知識の薄い大輔は何が起こるかわからず、頭の中が真っ白になってパニックを起こしていた。
「そうまじめに聞かれても困るな」
少し頬を赤面させながらもワームモンに外に出ていろと命じ、大輔の顎に手を添え、唇に触れるだけのやさしいキスをする。大輔は赤面しながらも、普段のカイザーからは想像もつかない、やさしいキスを受け止め、
「俺、カイザーの事、すげぇ好きだ」頬を赤く染めながらも、まっすぐに自分を見つめ、言う大輔に
「お前には・・僕の名を呼ぶことを・・許そう」照れて恥ずかしい為、視線は大輔から外して言う、幸いバイザーを着けている為、視線は悟られずにすむのだが、顔が赤面していくのだけはどうしようもなく、
「・・・一乗寺・・好きだ」「賢でいい」
「じゃあ・・・賢・好きだ、俺の事も大輔でいい」照れながらも、そう言ってくれた事が、カイザーは嬉しかった。
カイザーは再び大輔の唇を味わう、今度は唇から首筋にキスをしながら、手をシャツの下に差し入れ脇腹に手を這わせた。
「あっ」大輔が嬌声を上げ、体がピクンと跳ねた。
(感じやすい奴だな)カイザーはそう思った。これだけ感度がいいならと思い、カイザーは大輔の唇にキスを落とし、先程とは違い、舌を差し入れ、角度を何度も変えて、大輔の口内を味わった。大輔はカイザーのねっとりした舌使いで口内を犯され、カイザーの舌が口内のいたる所を嘗め回されていると、頭の中心に甘い痺れが走り、体は熱を持ち始めて、自分体が自分の知らない感覚に支配されて行くのに不安を覚え、カイザーの背に手を回し、しがみ付くように抱きついた。
その時カイザーの体がピクンと跳ねた。カイザーは暫くの間、大輔の口内を味わった。それから唇を離してみると、やはりキスだけで、大分感じてしまったらしく、欲望に潤んだ瞳で見つめてくる。
(たかがキスだけでここまでなるとは、なんて淫乱な体だ)と思い、カイザーは大輔のズボンの中に手を差し入れ大輔の分身をやさしく手で包み込んだ。
その瞬間「ああん」大輔は嬌声を上げ、腰を突き出した。
「随分と淫乱な体だな」ちょっと、意地悪がしたくなったカイザーは、嘲笑する様に言う
「そ、そいうこと言うな」
いじけた様に顔を背けてしまった大輔が、なんだか、かわいくて顎に手を添えて、無理やり自分と目を合わせ
「僕を見ろ」低い声で言い聞かせるように言う、やはり恥ずかしいのか、大輔は顔だけは、カイザーの方に向いてるのだが、目線だけは合わせてくれない、そんな大輔が本当に、かわいくてしょうがないカイザーは、
大輔の激しく自己主張している分身をそっと扱く
「ああっ・・・ああああん・・・あああああっ」激しい嬌声を上げて大輔は感じている。
その間にカイザーは大輔のTシャツを捲り上げ、右手で大輔の分身を扱き、左手と舌で胸の突起を愛撫した。
「ああああん・・・・ああああああっ・・・・・あああああああああ」大輔は更に激しく感じ、
カイザーはその間に左手での胸の愛撫を中断し、大輔のズボンを一気に脱がした。それからカイザーの舌が大輔の胸の突起から、徐々に下に這っていき、右手と口で大輔の分身を扱いた。
「あああああっ・・・だめ・・け・ん・・・もう・・なん・・か・で・・・る・・から・・・やめ」
大輔は何とかカイザーの口と手の扱きから、逃れようと両手でカイザーの頭を引き離そうとするが、カイザーは大輔の分身を口だけで扱く事にして、大輔の左手をカイザーの右手でベットに押さえ付け、逆の手もまた同じようにベットに押さえ付けられた。
その間もカイザーは大輔の分身を咥えて扱いていた。
「け・・ん・・もう・・・・だ・め・・・・ああああああああっ」
一際高い嬌声と共に、大輔はカイザーの口の中に欲望を解き放った。カイザーは、それをゴクンと喉を大きく動かし飲み込んだ。
「馬鹿・・んなもん・・飲むな」射精後の気だるさに襲われ、肩で息をしながら途切れ途切れに言う大輔に
「大輔のは、格別な味がしておいしかったぞ」
余裕の笑みを浮かべて言うカイザー、大輔はカイザーを抱き寄せ、唇を重ねた。カイザーは大輔のほうからキスしてくれたのが、余程驚いたらしく、目を見開いている。そんなカイザーの隙を突いて、大輔はカイザーのズボンのチャックに手を掛けるが、
「何をする気だ?」カイザーの手によって、それは阻まれた。
「今度は俺が賢を気持ちよくさせてやる」「ふん、好きにしろ」大輔にそういわれ、本当は凄くうれしいのだが、素直になれないカイザーは立ち上がりズボンのチャックを開け、自分の分身を大輔の口の前に差し出す。
一瞬、その立派な物に驚きはしたが、すぐに大輔はカイザーの物を咥え込み、カイザーの自分にしていた事の見様見真似で口に含み扱き始めた。最初はぎこちなくあまり、上手いとは言いがたかったが、だんだんとカイザーがしていた事を思い出したのか、大輔の口での扱きは堪らない快感をカイザーに与えるようになった。
「くっ・・ん・・うまいじゃ・・ないか」大輔の与えてくる。快感に対し、必死に喘ぎ声を上げないように我慢するカイザー、暫くして「もういい」と言って自分の分身を大輔の口から引き抜く、なんでまだいってないのに、といいたげな目で見つめてくる大輔に
「僕は大輔の上の口より、下の口に入れたいんだ」自分の前に跪く様なカッコの大輔を再び、ベットに押し倒し、ベットのすぐ脇にある
机の引き出しから、粘着力のあるオイルを手袋を外した指先に塗りつけ
「力を抜け」カイザーは大輔にそう言うと大輔の秘所の周り、そして入り口付近、そして指を一本だけ中に差し入れ、中にもたっぷりと塗りつける。最初は異物感に目を硬く瞑り、ベットのシーツを握り締め堪える様にしていたが、指がある一点に差し掛かった瞬間、体中を電撃のような快感が走り抜けた。
その大輔の反応を見ていたカイザーは、その場所を、指でくりくりと攻めた。
「あん・・・ああああん・・・・ああああああっ」
高い嬌声を上げよがる大輔を見て、カイザーの欲望は硬度を増すばかりだった。
指が三本ほど中に沈みこんだのを確認してから、カイザーは大輔の足を広げ
「挿入れるぞ」低い声と同時にカイザーの物が大輔の中に入ってきた。
挿入時にきつい締め付けに襲われたカイザーは
「くっ・・力を・・・ぬけ・・これじゃ・・・うごけん」
なんとか、きつい締め付けに促された射精感をやり過ごし、
大輔の胸の突起を口に含み、舌で転がしてやり、大輔にも快感を与えてやると
「あああっ」と言う声を上げ、大輔はカイザーの背に手を回し抱きしめてきた。そして大輔の四肢から力が抜けた事で、カイザーの分身への締め付けが緩んだので、一気に奥まで、自分の物をカイザーは先程の確認した性感帯の位置目掛け、突き入れた。
「やああっ・・・んああああああっ・・・・ああああああああ」
大輔は挿入時の時の内臓への圧迫感など、もうどこにも無く異物感は残るものの、そこにある目の眩む快感に体を激しく捩じらせた。
「あん・・・もう・・・いっちゃう」「僕が行くまで待たないか」
カイザーは大輔の分身の根元を強く握り締めいけなくした。
「あああっ・・・て・・はなし・・て」大輔はもう限界に達しようとしていたが、
カイザーは大輔の分身を握り締め離さなかった。
しばらくして
「もう・・・だめ」大輔はそう言って気を失いそうになるが
「まて・・・ぼくも・・いく・・・いっしょに・・いこう」
カイザーはそう言って大輔の分身を離した。その瞬間大輔の分身から盛大に白濁液が解き放たれた。カイザーも大輔の射精時のきつい締め付けに促され大輔の中に欲望を解き放った。
どうやら、大輔は気絶してしまったらしく、カイザーも情事の後の疲労感に促され、大輔の寝顔にキスをすると大輔を抱きしめ眠りに突いた。
僕はこの世界を手に入れる。そしてこの世界を僕とこいつだけの世界にしてやる