花と花
俺ら4人の仕事は言うまでも無く、法で裁けない悪党共を裁く事、まあ平たく言えば人殺しが仕事だ。
昼間の仕事はどこにでもある花屋の店員
この2重の生活の中で最近、気付いた事がある。
俺の自慢は口説いて落ちなかった女はいない
アヤは無愛想な奴だが、その持って生まれた素材の良さに女は自然と寄ってくる。
ケンは持って生まれた明るい性格と、絵に描いたような熱血漢、それに顔も悪くないから、こいつもアヤ程じゃないにせよ女は寄ってくる。
オミは17歳って歳の割には童顔だが、それでもケンとは別系統の明るい性格と人懐い笑顔から、女にもてる。
花屋っていうのもあるが、そんな俺達4人が店員をしてるんだから、当然、客は女ばっかりだ。
いつものように店番をしていて思った事がある。
アヤは接客にはまるで向かないタイプの人間だから論外だけど
ケンとオミはその明るい性格から老若の隔てなくお客さんを喜ばせている。
そんな中でオミが、いつもと変わらぬ笑顔をお客さんに向けているのを横目で見ていて気付いた。
こいつの笑顔も花みたいだなって事に・・・
そしてその事を発見してから、ずっと忘れていた感情
いや飛鳥を殺した時に無くしたと思っていたモンが、俺の中にまだあったのを思い出した。
(しかし、相手は今まで口説いて落としたどの女よりハードルが高ぇな)
っという思いを吐き出すように、俺は紫煙を口から吐き出した。
あとがき・どうも、皆さん、新サイトの初回の更新一発目はヴァイスクロイツのヨージ×オミのヨージの独白になりました。しっかし、久しぶりに文を書くと色々と下手になっているのを実感します。どうか、皆さん、つたない文ですが、管理人のリハビリにでも付き合うつもりで、暖かく見守ってください