二人だけの戦争・9

 

「あっ・・やっ・だぁっ・めっ・・・」

アスランはキラのスカートの中にある水色のインナーパンツの上からキラの肉棒をぎゅっと握りこむ。

そしてキラはアスランの手の動きに呼応するかのように艶やかな声を上げる。

時折ぎゅっと握りこみ、キラが達するのをアスランは許さない。

 

キラが濡れた瞳でどうして?っと問いかけてくる。

情欲を浮かべたキラの表情、濡れたキラの瞳と焦燥感で一杯のアスランの瞳が交わる。

アスランはゴクリとツバを飲み込むと、慌てた様子でキラの下半身を覆っていたインナーパンツを擦り下ろす。

 

インナーパンツを僅かに擦り下ろすと、キラの肉棒から糸が引いているのが分かる。インナーパンツを膝の所まで下ろすと、今度は白いブーツに包まれた右足だけをインナーパンツから引き抜き、インナーパンツが左足のブーツの裾に引っかかった状態になる。

 

無人島でも何度かキラとは体を重ねたけど、キラ本人を前にすると、焦りや苛立ちといった自分を急かす気持ちが現れ、冷静な行動が取れず、感情的な行動になってしまうのが自分でも分かる。

 

自分が、今まさにそんな状態なのをアスランは自覚するが、色欲に支配された自分を止める術をアスランは知らない。

 

インナーパンツを脱がして、自分の目の前に現れたキラのペニスを直に今度は握りこみ、上下へと丁寧に扱いていく。

 

「あっ・・・んうっ!」

キラが眉間にしわを寄せて、シーツを掴み体を再びくねらせる。今まで散々焦らされていた為、キラの絶頂はすぐにやって来た。

「あっ!・・・あああぁぁぁああっ」

一際甲高く大きな声が上がり、キラが両手でシーツをギュッと握り締め両足がピンっと伸びきると、キラの肉棒は白濁液を放ち、アスランの手、自分の腰に巻かれているピンクのミニスカート、履いている黒いニーソックスなどを汚す。

 

「はぁはぁはぁ」

荒い呼吸を繰り返すキラをベットに残し、アスランはベットから立ち上がる。

キラは自分から離れていくアスランを瞳だけ動かして確認する。この部屋にはさっき始めて入ったばかりで良くは分からないが、おそらくはキッチンと思われる場所でアスランが引き出しを開けてゴソゴソしていたかと思うと、すぐに小瓶のようなものを持って帰って来た。

 

ベットの隅に小瓶を置くと、アスランはキラの腰の両サイドを両手で上から押さえるように持つと、コロンっとひっくり返され、今度はうつ伏せにされた。その時に傍らに置かれている小瓶のラベルに「食用油」っと書かれているのが確認できた。キラはアスランとの数回の性行為の経験からこの後に来る事が予想でき、次に蕾に来る圧迫感に歯を僅かに食いしばり、シーツをキツク掴み身構える。

 

アスランが小瓶を手に取り、すぐに秘所に冷たい液体が垂れてくるのが分かった。肌についた瞬間、思わず水と勘違いする位にサラサラの液体だったが、油だけあり粘着質な性質も持っているらしく、すぐにベトベトとしだすのが付着している太ももの裏側の付け根から分かった。最初は指の腹で丁寧に蕾の周りに塗りつけながら、自分の中にもベトベトとした油が入ってくるのが実感できた。アスランの指が自分の蕾の入り口付近をゆっくりと濡らしていくのが分かる。時折、指の第一関節までを入れて、ゆっくりと中を慣らしてくれているのが分かる。

 

「あっ・・・んんっ!」

キラはアスランの指が抜き差しされる度に声を上げる。何度声を抑えようと試みてもこれだけは我慢が出来ない。

段々とアスランの指を深く受け入れるようになり、つぷっつぷっという音とともにアスランの人差し指の付け根まで抵抗無く受け入れるようになってくるキラの蕾

そして、それと同時にキラの口からは嬌声が上がる。

「ああっ・・んぅ〜・・ああんっ」

歯を食いしばり、シーツを指が真っ白になるまでキツク握り締めて声を堪えようとするが、やはり我慢が出来ない・・・

そんな自分に対しての切なさからか、生理的なものか分からないが、涙が出てくる。

 

「ああっ・・ああっ・・ああっ・・ああっ」

アスランの指を三本とも受け入れ、僅かに自分も腰を動かし、艶やかな声を上げるキラを見て頃合だと思い。

キラに中に自分の肉棒を挿入する為、右手はキラの蕾への挿入を繰り返しながら、慣れない左腕でチャックを下ろし、肉棒を取り出すアスラン。

 

先ほどからのキラの濡れた瞳、弓のようにしなり、くねる躾、キラの嬌声にアスランももう我慢の限界だった。

 

肉棒を取り出すと、右手の三指を引き抜くと、すぐに目の前にあるキラの蕾へと宛がい挿入する。

「ああああっ〜〜〜!」

後ろから挿入られて、指とは違ったものの挿入に艶やかな声を上げるキラ。

たっぷりと油で濡らしておいただけあり、キラの蕾はすんなりとアスランの肉棒を受け入れる。

アスランが腰を動かして律動すると、にちゃにちゃっと言う卑猥な挿入音が室内に響き渡った。

 

キラの中の暖かさと心地よさを改めて確認する。今までのキラの痴態を前にずっと我慢していたアスランももう限界だった。

すぐ様アスランは性急に腰を動かし始める。アスランの動きに促されて、キラもあっという間に絶頂へと押し上げられる。

「あっ、あああっ・・・あす・・・らんっ!」

「きっ・・・キラッ!」

アスランの動きにはもう完全に余裕が無く、キラもアスランの動きに対応するように腰を小刻みに早く動かす。

 

「ああっ・・・あああっ・・・あああああああああんんんんっ〜〜〜」

一際艶やかな声を上げたかと思うと、キラは歯を食いしばって絶頂に達っして、シーツの上に白い液を解き放つ、射精時の締め付けに促されてアスランもキラの中に自らの精液を解き放った。

 

「「はぁはぁはぁはぁはぁ」」

二人して荒い呼吸を繰り返し、キラはベットに力なく突っ伏し、アスランはキラの蕾から自身をいまだに抜かずに、キラに覆いかぶさる形で荒い息を整えようとする。

 

その後は二人とも夢中だった。

 

アスランとキラ共に何度も欲望を解き放ち、キラは何度もアスランに達かされ、アスランもキラが達く度にキラの中に自身の欲望を吐き出した。

いつの間にかキラの半脱ぎだった赤い軍服も最後には黒いニーソックスを覗き全てが脱がされ、アスランもいつの間にか全裸になっていた。

 

アスランとキラの二人が何度目かの絶頂を迎える瞬間、キラの黒いニーソックスに包まれた足がアスランの腰に絡みつくと同時に二人は達した。その際にキラは意識を手放しかけたが、おぼろげながら意識を保持した。だが、もう動く事が出来ず、ナチュラルのキラとは違いコーディネーターのアスランは荒い呼吸を繰り返していた。

アスランはキラの中から自身の肉棒を引き抜くと、ずるりっという音がしたと同時にキラは顔をしかめるが、もう体力は残されておらず、アスランが覆いかぶさってくるのを体に伝わってくる温もりで感じながら、ゆっくりとキラは意識を手離していった。

 

 

あとがき・はい、とりあえず、とにもかくにも今回のエロ描写の完結を見て、今回のお話の回を終わらせたいと思います。我ながらブランクを感じる駄文にちょっと辟易してしまいますが、何とか月に2更新を守れて、ホッとしています。やっぱりアス×キラは良いですね。今回、月2更新を守るため、色々と女装性描写について書きたかった描写をカットしてしまった為、この辺りの描写をいずれこの連載が終わった後にでも、番外編的に書けたら書きたいかなって思います。もしくはいずれ大幅な加筆と修正を加えていたりするかもしれません。では失礼します。