二人だけの戦争・3

「階級証も持っていないようだが、所属はどこなんだ?」

アスランは両手を後ろ手に縛られて地面に横たわるキラに問いかけるが、キラはそっぽを向いて答えない、こんなやり取りが先ほどから続いている。

「地球軍ではないんだな?」

「だからそうだってさっきっから何度も言ってるだろっ!」

アスランの方に顔を向けながら、声量を大きくしながら声を荒げる。

「じゃあ、所属は一体どこなんだ?」

再びそっぽを向くキラ、こんな押し問答が先ほどから続いている。

 

「地球軍じゃないっというんだったら、捕虜に対しての扱いの戦時条約には含まれないからな、悪いが少し手荒な真似をさせて貰うぞ」

「なっ・・・何を?」

驚いて目を見開きながら、アスランの方に再びキラは顔を向ける。

キラは両手首を革の手袋ごと縛られ、アーミーブーツの足首の所でも縛られている為、先ほどからゴロゴロと転がるしかない状態で、ソバに腰掛けたアスランからの質問に答えていた。

 

アスランは自分の方を驚きの表情を浮かべながら見上げる少年に対して、僅かな征服欲を覚えながらも職務を全うする事にした。キラの上に馬乗りに跨ると、身につけているミリタリーベストのチャックを下ろすと、肌にぴったりとフィットするタイプの赤いTシャツに包まれた上半身が露になる。

 

(随分と細身なんだな)と思いつつも自分の内側に今まで感じた事の無い興奮が生まれるのをアスランは自覚するが

それを理性で押さえ込み、職務を全うする。

 

ベストの内側などを見てみるが、階級証は愚か何一つ出てこなかったが、キラが首から下げているものが目に入った。それが今でも使う者もいるが、基本的には古い時代の軍隊で使われていた物で、ドッグタグっという物だったのを思い出すと、手にとってそれをキラの首から引きちぎった。

 

「キラ・ヤマト・・・年齢は俺と同じか・・・・それと血液型しか書いてないな、身分を証明できるのはこれだけか?」

ドッグタグをソバの地面に置きながら、もう一度問いかける。

「だから、僕は地球軍じゃないって言ってるだろ」

「じゃあ、どうして俺達の輸送機を攻撃したりした?」

「それはそっちが先に攻撃してきたからだろっ」

(またこの繰り返しか・・・)

 

「まあ、地球軍じゃないというなら、それはそれで良い・・・では、体に聞いて見るとしよう」

「えっ・・・」

アスランの顔つきが完全に冷たい印象を浮かべるものに変わったのを見て、キラはこれから拷問を受ける事になるのかと、表情にさすがに恐怖を浮かべる。

先ほどキラのミリタリーベストの前を開けて赤いTシャツに包まれるキラの体を見た時から、理性で抑えてはいたが、自分が今まで味わったことの無い興奮状態にあるのを、もうアスランは抑える気がなかった。

 

キラの上半身を包む赤いTシャツを乱暴にめくり上げると

「なっ・・何をっ!・・・」

キラは頬を染めながら身を捩るが、両手両足を縛られている今の状態では、コーディネーターであるアスランに対して、大した抵抗も出きるはずも無く、ただただその様はアスランを煽るだけだった。

 

パイロットスーツのグローブに包まれた手で、キラの露になった上半身に愛撫を施すアスラン、胸の上で掌全体を上下させると

「んっ・・・あっ・・・っ」

グローブのザラザラとした感じが、より一掃キラに与える快感を強めているのをアスランは知らないが、自分の下でキラが唇をかみ締めながら堪えきれずに喘ぎ声を漏らしているのが目に入った。

そしてキラはその様が更にアスランの行動をエスカレートさせるとは知らない

少し胸全体を両手で愛撫を施すと、キラの胸の突起が少し立ち上がってきたのを見て、アスランはそれに唇を這わせた。

吸い付き甘く噛み付き、時に痛く歯を立てると

「あっ・・・んうっ・・・ヤダッ・・・」

キラはそのたびに身を捩り、アスランから逃れようとするが、両手を縛られて上に跨られている今の状態では無駄な徒労に終わった。

 

アスランは胸への愛撫でズボン越しに分かる位にキラの物が勃っているのを確認すると

右手でズボン越しにそこを握り絞めた。その瞬間キラの体がビクンっと跳ねたが、構わずにキラの肉棒を握った右手を上下に動かすと

「あっ・・や、やめて・・・こ、こんな事・・・だ・・ダメ・・・だよ」

キラが捩じらせ跳ねさせて抵抗なのか快感に体を躍らせてるのか分からないが体を動かす。

 

暫くしてアスランがふと自分から離れた。あまりの出来事に両目を硬くつぶっていたキラだが目を開けると、ゆっくりとした動作でアスランが右手のグローブを外していた。続いて左手のグローブも外すと、キラの顎を左手で掴み顔を近づけてきた。

「!!!っ」

キラは身を捩る暇も無く唇を奪われ、両目を見開き体を捩るが、空いてる方の右手でグイっと体を引き寄せられるので逃れられない、最初は深く口付けられただけだったが、最後には舌で口の中を蹂躙され、自分の舌を絡め取られて、口内までも犯された。

 

「ハァハァハァハァ」

唇を解放された頃には、すっかり頬も上気しており、グッタリと体から力は抜けていた。

アスランはキラの縛られている両手の間に体を入れると、背後から左手はキラの胸に右手でキラのズボンのボタンを外すと、その中に右手を挿入した。そして唇はキラの耳朶を甘く噛み、時に耳の裏側を舐め上げ、キラを嬲る。

 

「あっ・・・あんっ・・・・やっ・・・あっ・・・・」

「キラ・・・」

相手が自分の名前を呼ぶ、その声は低かったが、どこか甘い響きを含んでいた。

自分も相手の名前を呼びたいっという思いが体の反応とは裏腹に頭を過ぎるが、自分は相手の名前さえ知らなかった。そして気付く、所詮自分は名前も知らない人間に良いように弄ばれている現在の自分の置かれている状況に。キラは今まで生理的な涙を目に浮かべていたが、自分の現状を理解すると、今は悲しくて目から涙が溢れ出てきた。でも、相手はそれに気付く様子が無く、そして自分もまた快感に飲まれていくのに気付く・・・

 

いつの間にかキラのズボンはミリタリーブーツに引っかかっているだけで、ほとんど脱がされいるのと変わらない位までずり下げられていた。

アスランのキラの肉棒を掴む右手の動きが早くなる。

「あっ・あっ・あっ・・ああああああっ」

キラは体を弓のように反らせると、アスランの手の中で果てた。

「ハァハァハァ」

荒く息をつくと、体からグッタリと力が抜けていくのが分かった。

それと同時に背後に張り付いていたアスランが、自分から離れていくのが分かったが、頭がボーっとして意識が余りはっきりとしなかったが

 

ブツンっという音に気がつくと、両足首を縛っていたワイヤーを相手がナイフで斬ったようだった。

そしてキラのブーツやズボンを脱がすと、キラの両足を広げて、いつの間にかそばに置いていた瓶を手に取り、右手の指に何やら粘着質のものを垂らしているのが目に入った。

 

あとがき・どうも皆さん、こんな所で区切ってすいません、なんだかこの話は書くたびに筆が結構乗ってくるという、久しぶりのある意味好調話です。ある意味というのは私自身の特性として、最初に話を勢いで書き上げ、ちょっとずつ改定したり、いきなり描写を変えたり、実はタイトルが変わってたりっという細部に訂正箇所を入れるんですね。そして今回ある意味というのが、キャラクターに結構思入れがある筈なのにキャラクターが、今ひとつアスランって感じが得られないので、ある意味勢いだけは好調な作品になりそうです。書きながら感を取り戻せたらなんて思います。ちょっと中途半端かもしれませんが、次もこれの続きのエロ描写を入れて、とりあえず、一区切りです。いい加減、デジモンだけはかつてのストックがある為、作品が揃ってますが、他ジャンルの作品も充実させたいですね。